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夜の大捜査線(US BD)


原題:In the Heat of the Night (1967)
上映時間: 1:50:04
1967年10月25日 国内劇場初公開
公式サイト: N/A

ゴウ先生総合評価: A
  画質(1.85:1): A/A-
  音質(DTS-HD Master 5.1): A/A-
  英語学習用教材度: A
シドニー・ポワチエ主演の警察ドラマ。共演は、ロッド・スタイガー、ウォーレン・オーツ、リー・グラント、スコット・ウィルソン。

監督 は、本作、『屋根の上のバイオリン弾き』(1971)、『月の輝く夜に』(1987)でアカデミー監督賞にノミネートされた、『シンシナティ・キッド』 (1965)、『華麗なる賭け』(1968)、『ジーザス・クライスト・スーパースター』(1973)、『ジャスティス』(1979)のノーマン・ジュイ ソン。

脚本は、『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)、『タワーリング・インフェルノ』(1974)、『ダーティハリー3』(1976)、『オーバー・ザ・トップ』(1987)のスターリング・シリファント。原作は、ジョン・ボールの同名小説。


In the Heat of the Night

Carroll & Graf

1967 年度アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞(ロッド・スタイガー)、脚色賞、音響賞、編集賞を受賞し、監督賞、音響効果賞にノミ ネート。

アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)が2007年に選んだ「アメリカ映画ベスト100」では、75位にランクイン。

アメリカでは1月14日に発売されたBlu-ray Discが、日本でも2月5日に発売されましたので、このタイミングでUS盤BDのレビューをアップロードしておきます。

☆あらすじ

舞台は、人種偏見が厳しい1960年代の南部ミシシッピー州スパルタ。

ある夜、スパルタに工場を建てようとシカゴからやってきた実業家ジョージ・コルバート(ピーター・ウィットニー)が何者かに殺されます。

それを発見したスパルタ警察署の巡査サム・ウッド(ウォーレン・オーツ)に、白人の警察署長ビル・ギレスピー(ロッド・スタイガー)は、一時も早い犯人逮捕を命じます。

その夜ウッドが巡回していると、スパルタ駅で怪しい黒人ヴァージル・ティッブス(シドニー・ポワチエ)を発見します。黒人を差別するウッドは、ティッブスが大金を持っていたこともあって、容疑者として署に連行します。

署長も頭ごなしでティッブスを犯人扱いします。しかし、実はティッブスは北部のフィラデルフィア警察の経験ある殺人課の刑事だったのです。母親に会いに行く途中で、列車の乗り換えのためにスパルタ駅にいただけでした。

容疑が晴れると、町全体が黒人に差別する状況であったために、ティッブスは早く立ち去ることを望みます。ですが、フィラデルフィア警察の上司から協力するようにと命じられ、仕方なく署長を助けて、捜査に参加することにしたのでした……。

☆みどころ

何といっても、当時の人種差別を背景にした黒人刑事と白人署長とのサスペンスフルなパワーバランスの変化が見ものです。

実際に、シドニー・ポワチエがミシシッピー州での撮影を危険すぎると拒否したために、実際の撮影がイリノイ州南部で行われたというほど、当時の人種差別はひどいものでした。その現実の緊張感が画面から立ち上るを見逃してはいけません。

し かも、差別されているティッブスがスーツにネクタイというきちんとした格好をしているのに対し、差別する署長は無礼そのもの。制服を着崩して、ハンティング用のイ エローレンズのレイバン・サングラスをかけ、常にガムをかみ続けます。だれが見ても、ティッブスのほうがまともです。

この逆転した設定の中で、ティッブスの能力に次第に署長が一目置きだすところが面白いところです。人種の違いが、決して越えられない壁であることを本作は示しているのです。そんなに甘いものではないとわかっていても、ティッブスと署長の和解は心を和ませます。

そのうえ上質なミステリーに仕上がっているのですから、見始めたら目が離せなくなります。特に、189cmの長身を誇るポワチエの毅然としたカッコよさは格別です。鋭い視線と自信にあふれた話しぶりに、これならば白人も圧倒されるであろうと納得させられます。アカデミー主演男優賞に本作でノミネートされなかったのを訝る次第です。

対する署長を演じたロッド・スタイガーの、人種差別主義者でありながら、どこか憎めない姿は、これまた絶品。長身細身のポワチエに対して、肥満して背の低い(とはいえ、身長は178cmあったのですが)スタイガーが並ぶと、絵になります。

1967年度は、『ボニーとクライド/俺たちに明日はない』、『卒業』、『招かれざる客』と強力なライバルがあった年ですが、いま見返しても、本作のアカデミー作品賞受賞に何の不思議もないことを再確認できます。

内容: A

++++++++++

画質(1.85:1): A/A-

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080/24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映して います。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、2 Mbpsから44 Mbps。平均32.82 Mbps。

撮 影は、アカデミー撮影賞に『バージニア・ウルフなんかこわくない』(1966)、『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』(1976)で受賞し、『カッ コーの巣の上で』(1975)、『メイトワン-1920』(1987)、『ブレイズ』(1989)でノミネートされたハスケル・ウェクスラー。

機材は、詳細は不明。 35mmフィルム・カメラを使用。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

グレインが大量に残された、フィルムルックなテクスチュア。時代臭はかなり漂いますが、解像度は非常に高く、マイルドでありつつも、細部まで見通しがよい画像に感心します。輪郭が強調されすぎることもなく、彫りの深い絵です。

発色は、ほぼニュートラル。色数も多く、コッテリ一歩手前の色乗りのよさが魅力的です。フェイス・トーンも多少赤みがかっていますが、かなりナチュラルです。

暗部情報も、十分。黒の沈み込みは深く、階調も滑らか。コントラストも高く、見づらさはほとんどありません。

大画面の近接視聴も、問題なしです。

音質(DTS-HD Master 5.1): A/A-

Oppo BDP-93からパイオニアVSA-LX55にHDMI接続して、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネルにより再生。48kHz, 24-bit。伝送レート は、不明。音量は、マイナス6デシベル。DSPは、THXサラウンドEXを選択。

モノラル音声を5.1チャンネル化されたものですが、違和感はありません。フロント重視の音響設計ですが、劇伴と一部の環境音を後方に配し、立体音場の密度感はかなりのものです。包囲感はかなりのものですし、移動感も雰囲気が出ています。

ノ イズフロアは、最低レベル。わずかにヒスノイズが聞こえてきますが、音量をマイナス12デシベルまで上げてもうるさくありません。何よりもよいのは、音が やせていないことです。メタリックな響きも乗らず、耳障りな要素もありません。劇伴はどうしても団子状になりますが、許せる範囲です。

セリフの抜けも、まったく問題なし。発音は明瞭で、サ行にきつさもありません。高音がつまることもありません。

超低音成分は、ほとんど入っていません。

英語学習用教材度: A

日本語・英語字幕ならびに日本語吹替えつき。

セ リフは、やや多め。俗語・卑語は、黒人を意味するN-wordが9回登場するくらい。目くじらを立てるほどではありません。十分にテクストとして使えます。英語字幕も、 セリフを完璧にではありませんが、99パーセントフォローしています。おまけに、挿入歌の歌詞も表示されます。勉強しやすい素材です。

特典も、国内盤仕様だとないに等しいものですが、裏技を使うと隠れていた特典を見られます。それでも、英語字幕がつかないために、評価は大幅に上がりません。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆原題は、In the Heat of the Night。訳せば、「夜の熱気の中で」。レイ・チャールズの名曲から採られたものです。邦題には時代を感じさせられますが、カタカナよりもはるかにましです。

☆本作で最も有名なセリフは、ティッブスが発する次のセリフです。

 They call me Mister Tibbs!

AFIが2005年に発表した「映画の名セリフベスト100」で16位に入っています。

☆大人の男性に対する“boy”という呼びかけが侮辱に当たることを教えてくれる映画です。気をつけましょう。

☆綿花のプランテーションを経営する大地主のエリック・エンディコット(ラリー・ゲイツ)を高級な蘭を栽培する温室内でティッブスが平手打ちする開始64分の場面は、映画の中で黒人が白人を殴打した初めての場面です。それもこれも、尊大なエンディコットがティッブスを平手打ちしたから。衝撃的な場面ではあります。

☆それにしても、優秀な俳優がそろった作品です。アカデミー賞で鑑みると、次のようになります。

 シドニー・ポワチエ
  アカデミー主演男優賞受賞 『野のユリ』(1963)
  アカデミー主演男優賞ノミネート 『手錠のまゝの脱獄』(1958)

 ロッド・スタイガー
  アカデミー主演男優賞受賞 本作
  アカデミー助演男優賞ノミネート 『波止場』(1954)
  アカデミー主演男優賞ノミネート 『質屋』(1965)

 リー・グラント
  アカデミー助演女優賞受賞 『シャンプー』(1975)
  アカデミー助演女優賞ノミネート 『探偵物語』(1951)、
   『真夜中の青春』(1970)、『さすらいの航海』(1976)

☆200万ドルの製作費で、海外での成績はわかりませんが、アメリカで2438万ドルを売り上げています。見事な収益率です。

国内盤仕様だと、「オリジナル劇場予告編」(2:48)しか特典はつきません。映像は、ビスタ・サイズ(1.85:1)のHD画質(AVC/1080・24p)。音声は、ドルビーデジタル2.0。字幕はつきません。

BDプレーヤーの言語設定を「英語」にする裏技を使うと、使える特典が増えます。まずは、音声特典。

  Commentary with Director Norman Jewison, Director of Photography Haskell Wexler and Actors Rod Steiger and Lee Grant

音声は、ドルビーデジタル2.0。残念ながら、英語字幕はつきません。

次に、映像特典。

  Turning up the Heat: Movie-Making in the 60's (21:10)
 ◆The Slap Heard Round the World (7:25)
  Quincy Jones: Breaking New Sound (13:02)
 ぁTheatrical Trailer (2:48)
 
映像:
  銑 ビスタ・サイズ(1.78:1)のSD画質(AVC/480i)
 ぁ.咼好拭Ε汽ぅ此1.85:1)のHD画質(AVC/1080・24p)

音声:ドルビーデジタル2.0

残念ながら、英語字幕はつきません。

国内盤BDも裏技を使えば、US盤仕様に変わるのではないかと推測します。お持ちの方はぜひお試しください。


夜の大捜査線 [Blu-ray]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

++++++++++

結末の爽やかさとともに記憶に残る名作です。映画ファンならびに英語学習者、必見の映画といえましょう。BDの出来も十分。強くオススメします。
| 外国映画(ヤ行) | 13:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
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