CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan (JUGEMレビュー »)
別冊宝島編集部
英語で憲法を読んでみれば、戦勝国アメリカから押し付けられたことが手に取るように分かります。50年以上、修正されていない憲法。時代にそぐわない内容。それでも、憲法改正、不要ですか?
★★★★★
RECOMMEND
駅 STATION [DVD]
駅 STATION [DVD] (JUGEMレビュー »)

高倉健を知りたければ、まずこの一本。「渋さ」の意味が分かります。★★★★★
<< 炎のランナー(BD) | main | ウルフ・オブ・ウォールストリート >>
怒りの葡萄(BD)

怒りの葡萄 [Blu-ray]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

原題:The Grapes of Wrath (1940)
上映時間:2:09:07/2:09:44(プロローグつき)
1963年1月2日 国内劇場初公開
公式サイト: N/A

ゴウ先生総合評価: A
  画質(1.33:1/モノクロ): A+/A
  音質(DTS-HD Master Mono): A-/B+
  英語学習用教材度: A
ダリル・F・ザナック製作、ジョン・フォード監督による、1939年に出版されたジョン・スタインベック原作の同名小説の映画化。脚本は、ナナリー・ジョンソン。

主演は、ヘンリー・フォンダ。共演は、ジェーン・ダーウェル、ジョン・キャラダイン、チャーリー・グレープウィン、ドリス・ボードン、ラッセル・シンプソン、メエ・マーシュ、ウォード・ボンド、フランシス・フォード。

1940年度アカデミー賞では、助演男優賞(ジェーン・ダーウェル)・監督賞を受賞し、作品賞・主演男優賞(ヘンリー・フォンダ)・脚色賞・編集賞・録音賞にノミネートされています。

アメリカン・フィルム・インスティチュートが2007年に選んだ「アメリカ映画ベスト100」では、21位に選ばれているフィルム・クラシックです。

☆あらすじ

舞台は、世界大恐慌の余波が続く大不況時代の1930年代におけるオクラホマからカリフォルニア。

オクラホマの小作農の出身であるトム・ジョード(ヘンリー・フォンダ)が、殺人罪による7年の刑期を4年で仮釈放されて、故郷に帰ってきます。その途中で、元牧師のジム・ケイシー(ジョン・キャラダイン)と再会し、ともにトムの家に向います。

しかし、戻った家はもぬけの空。旱魃による砂嵐(Dust Bowl)のために穀物が取れず、ジョード家は立ち退きの憂き目に遭っていたのです。翌日、トムの叔父の家に行くと、そこに家族はいて、やっと再会をはたします。

とはいえ、オクラホマには仕事がありません。ジョード家は1台のトラックにジョード家8人とケイシーが乗り、仕事があるというカリフォルニアに向うことにします。しかし、ハイウェイ66を走る辛い長旅の途中、祖父(チャーリー・グレープウィン)は、亡くなってしまいます。

何とかたどり着いたカリフォルニアの農場には、話とは違って、仕事はなく、貧しい人々が飢餓状態にあえいでいました。しかも、その人々を奴隷のように酷使する農場主が暴力で支配している惨状です。

そのことに怒ったケイシーが歯向かうと、ケイシーは殴り殺されてしまいます。それを見ていたトムは義憤に駆られ立ち向かい、またもや殺人を犯します。

何とかその場を逃れて帰宅したトムですが、息子を逮捕させたくない母親(ジェーン・ダーウェル)の発案で、家族でその農場を逃げ出します。幸い、国営のキャンプにたどりつくことができて、しばし平穏な生活を営むことができます。

しかし、それもつかの間。トムに追っ手が迫ってきます。トムは家族に別れを告げ、ひとり逃亡することにます。家族は、仕事を求めて、国営キャンプを後にするのでした……。

☆みどころ

キリスト教精神と共産主義的傾向をもったスタインベックの原作が、かなり変更されているとはいえ、見事に映画化されているところが、注目点です。

世界大恐慌の嵐が吹き荒れる中家を追われた農民一家の悲惨な運命は、アメリカの明るい部分しか知らない人たちにとっては衝撃的かもしれません。しかも、その過酷な運命の中必死に生き抜こうとするジョード家の人々の姿には、圧倒されます。

それもこれも、映画としての完成度の高さがなせる業です。

あれだけの長編を2時間9分にまとめた脚本も見事なら、最適のキャストを得て、自在の演出を見せるジョン・フォードの演出とグレッグ・トーランドの映像も最高です。この年のアカデミー作品賞は、アルフレッド・ヒッチコック監督の『レベッカ』に奪われましたが、映画としての完成度の高さは無類です。

俳優でいえば、ヘンリー・フォンダの存在感に尽きる映画です。

1905年5月16日生まれのこの名優、34歳にして完全に熟成しています。特に、怒りに切れそうになるところをぐっと抑圧する風情の危険な香りはただものではありません。アカデミー主演男優賞を『フィラデルフィア物語』のジェームズ・スチュワートに奪われたのは、返す返すも残念なことでした。

アカデミー助演女優賞を獲得したジェーン・ダーウェルのサポートぶりも絶品です。控えめでいながら、トムを始めとした家族に向ける優しいまなざしは、それだけで胸を打ちます。しかも、あの最後のセリフ(後述、参照)。充実したダーウェルの名演です。

加えて、日本でもなじみ深い「赤い河の谷間」が多用されているのも注目です。特に、その歌詞がトムと母親がダンスをする場面で生きてきます。

内容: A

++++++++++

画質(1.33:1/モノクロ): A+/A

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080/24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映して います。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、1 Mbpsから49 Mbps。

撮影は、伝説のカメラマン、グレッグ・トーランド。アカデミー撮影賞を『嵐ケ丘』(1939)で受賞し、『噫無情』(1935)、『デッドエンド』(1937)、『別離』(1939)、『果てなき船路』(1940)、『市民ケーン』(1941)でノミネート。その他、我等の生涯の最良の年』(1946)、『ヒット・パレード』(1948)などを撮影。

機材は、ミッチェル35mmフィルム・カメラを使用。オリジナル・アスペクト比は、1.37:1。

4Kトランスファーを売りにしているBDです。そして、その名に恥じない高画質を楽しめます。

グレインがたっぷりと残されたテクスチュアは、まさにフィルムルック。それでいて、フィルムのキズも除去されていて、解像度は高く、細部が犠牲になることはありません。輪郭が太ることもなく、彫りの深さに魅かれます。

黒は、全般的によく沈みます。一部黒の引き込みがあっさりとしていて、見づらくなるときがありますが、それはごく一部です。

日中の野外で撮影された映像のハイコントラストぶりには、惚れ惚れとさせられます。その部分は、まちがいなくA+映像です。70年以上前のものとはとても思えない美しさだと申せましょう。

大画面の近接視聴も、問題なしです。

音質(DTS-HD Master Mono): A-/B+

Oppo BDP-93からパイオニアVSA-LX55にHDMI接続して、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネルによる再生。伝送レート は、不明。音量は、マイナス18デシベル。DSPは、THX Surround EXを使用。

デフォルトだとセンター・スピーカーからしか音が出ない音響設計です。しかし、それが寂しさにつながらないところが、モノラル音声の面白いところです。確かに、左右前後に音が定位するマルチチャンネルの醍醐味はありませんが、セリフの浸透率は高く、心に響きます。

ただし、ヒスノイズが盛大なのが、惜しいところ。ゆえに、Gump Theatreの通常音量であるマイナス12デシベルで聴くと耳障りでなりません。そこで、6デシベル音量を下げました。それでも、音がやせることがないのが面白いところです。

メタリックさはなし。やや音の角が丸まっている感もありますが、厚手の音に不満はありません。レンジは広くはありませんが、高音が詰まっている印象も少なめです。環境音もかなりリアルに響きます。劇伴が団子状になるのは致しかたありませんが、それほど気になるものではありません。

セリフの抜けも、十分。発音も明瞭。多少なまった英語が使われますが、しっかりと聞き取れます。

英語学習用教材度: A

日本語・英語字幕つき。残念ながら、日本語吹替えはつきません。

セリフは、大量。それでいて、俗語・卑語は、皆無。立派なテクストです。

英語字幕は、完璧とはいわないまでも、99パーセントはセリフをフォローしており、勉強しやすいものです。

特典は、国内盤仕様だと少なめですが、海外盤仕様にすると増え、テクストとしての価値が上がります。ただし、英語字幕がつかない特典があるために、A+評価を逃しました。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆原題は、The Grapes of Wrath。邦題は、直訳です。

☆このタイトルは、もともと南北戦争時の北軍の行進曲であった「リパブリック賛歌」から取られたものです。ちなみに、この歌の原題は、“The Battle Hymn of the Republic”。訳せば、「共和国の戦闘賛歌」。というわけで、歌詞はかなり烈しいものとなっています。

「怒りの葡萄」が登場する1番だけ引用しておきましょう。

    Mine eyes have seen the glory of the coming of the Lord:
    He is trampling out the vintage where the grapes of wrath are stored;
    He hath loosed the fateful lightning of His terrible swift sword:
    His truth is marching on.

        Glory, glory, hallelujah!
        Glory, glory, hallelujah!
        Glory, glory, hallelujah!
        His truth is marching on

トム・ジョードの名セリフといえば、逃げる前に母親に向ってつぶやくこれです。

 I'll be all around in the dark. I'll be everywhere.
 Wherever you can look, wherever there's a fight,
  so hungry people can eat, I'll be there.
 Wherever there's a cop beatin' up a guy, I'll be there.
 I'll be in the way guys yell when they're mad.
 I'll be in the way kids laugh when they're hungry
  and they know supper's ready,
  and when the people are eatin' the stuff they raise
  and livin' in the houses they build, I'll be there, too.

母親の名セリフも、胸にこたえます。

 I ain't never gonna be scared no more. I was, though.
 For a while it looked as though we was beat.
 Good and beat.
 Looked like we didn't have nobody in the whole wide world but enemies.
 Like nobody was friendly no more.
 Made me feel kinda bad and scared too, like we was lost and nobody cared....  
 Rich fellas come up and they die, and their kids ain't no good and they die out, but we keep a-coming.
 We're the people that live.
 They can't wipe us out, they can't lick us.
 We'll go on forever, Pa, cos we're the people.

☆トムが母と踊るときに「赤い河の谷間」を唄います。その歌詞がいいんです。ヘンリー・フォンダが唄う原詩の2番だけ記しておきましょう。

 Come and sit by my side if you love me
 Do not hasten to bid me adieu
 But remember the Red River Valley
 And the girl who loved you so true.

原作は、いまでも十分に読む価値があります。貧乏英語塾長も、久々に読み返したくなりました。


怒りの葡萄 (上巻) (新潮文庫)
スタインベック
新潮社


怒りの葡萄 (下巻) (新潮文庫)
スタインベック
新潮社

☆売り上げは、不明。製作費は80万ドルとなっています。

国内盤BDの特典は、次のものだけです。

  FOX ムービー・チャンネル:“FOX LEGACY” (24:37)
 ◆.リジナル劇場予告編 (2:25)

映像:スタンダード・サイズ(1.33:1)のSD画質(AVC/480i)
音声:ドルビーデジタル 2.0

,砲榔儻貉幕がついています。

☆BDプレーヤーの言語設定を「英語」に変えると、US盤と同じ特典を楽しむことができます。まずは、音声特典。

    Commentary by Joseph McBride (Film Scholar) and Susan Shillinglaw (John Steinbeck Scholar)

音声は、ドルビーデジタル・ステレオ 2.0。残念ながら、英語字幕はつきません。発言量の多さとレベルの高さは、特筆ものです。

次に、映像特典。

    Fox Movie Channel Presents Fox Legacy with Tom Rothman (24:37)
    Biography: Darryl F. Zanuck, 20th Century Filmmaker (45:03/字幕なし)
    Fox Movietone News (SD, 8:45/字幕なし)
   1934: "Worst Drought in Many Years Hits Middle West"
   1934: "Drought Distress Is Increasing in the Mid-West"
   1934: "Mid-West Drought Distress Becomes National Disaster"
   1934: Outtakes
   1941: "Roosevelt Lauds Motion Pictures at Academy Fete"
    Theatrical Trailer (2:25/字幕なし)

映像: 
  銑 
スタンダード・サイズ(1.33:1)のSD画質(AVC/480i)
 ぁ
スタンダード・サイズ(1.33:1)のHD画質(AVC/1080・60p)

音声: ドルビーデジタル 2.0
 
英語字幕は、,砲世韻弔ます。

US盤BDには日本語字幕がついていますし、Amazon.comの売価も国内盤よりも安そうです(送料によりますが)。



仕様は国内盤に準じ(4Kトランスファーかどうかは不明)、特典は上記のものです。これで、今日現在Amazon.comで10.21ドルで販売されています。

++++++++++

映画ファンならびにアメリカ経済に関心をもつビジネスパーソン、必見。強くオススメします!
| 外国映画(ア行) | 11:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.indec.jp/trackback/1061979
トラックバック