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誘惑のアフロディーテ(BD)

誘惑のアフロディーテ ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray]

角川書店

原題:   Mighty Aphrodite (1995)
上映時間: 1:34:45
1996年12月14日 国内劇場初公開
公式サイト: N/A

ゴウ先生総合評価: B+
  画質(1.78:1): A/A-
  音質(Linear PCM 2.0/Mono): B
  英語学習用教材度: C
ウディ・アレン監督・脚本・主演によるコメディ。

共演は、ミラ・ソルヴィノ、ヘレナ・ボナム=カーター、マイケル・ラパポート、ピーター・ウェラー、クレア・ブルーム、オリンピア・デュカキス、ジャック・ウォーデン、F・マーレイ・エイブラハム。ポール・ジアマッティも、ちょい役で出演。

1995年度アカデミー賞では、脚本賞にノミネートされ、助演女優賞(ミラ・ソルヴィノ)を獲得。

日本アマゾンが、Blu-ray Disc2枚で3000円というサービスをやっています。そこで見つけたのが、2012年5月に発売されたアレン作品の国内盤BD4本でした。この作品のBDは、アメリカでもイギリスでもまだ発売されておらず、ここが買い時と注文したのでした。

その中で、最初にレビューするのは、ミラ・ソルヴィノが文句なく可愛いこの作品です。

舞台は、現代のニューヨーク・シティ。

スポーツ記者として働くレニー・ワインリブ(ウディ・アレン)は、画廊経営を夢見る妻アマンダ・スローン・ワインリブ(ヘレナ・ボナム=カーター)とふたり暮らし。子供は欲しいものの仕事を続けたくて妊娠したくないアマンダが、養子をもらうことを決めます。

レニーは最初反対します。しかし、連れて来られた男の赤ちゃんを見ると、もうメロメロ。マックスと名前をつけて、猫かわいがりします。

そのうち、レニーとアマンダの間に倦怠期が訪れ、夫婦仲が冷めていきます。そうなると、レニーはこれだけ可愛くて聡明な男の子を生んだ母親に会ってみたくなります。

持ち前の取材力で調べてみると、母親のリンダ・アッシュ(ミラ・ソルヴィノ)は、ポルノ女優の売春婦でした。決して頭もよくありません。それでも、その美しい姿にレニーは魅かれていくのでした……。

大いに気に入りました。

理由は、3点。ギリシャ悲劇で使われるコロスを模した演出、ミラ・ソルヴィノが絡む場面の脚本の冴え、そして俳優としてのウディ・アレンのおかしさです。

まずは、冒頭F・マーレイ・エイブラハムが指揮するコロスがギリシャ風野外劇場(イタリア・シチリア島タオルミーナにあるTeatro Grecoで撮影)に重々しく登場すると、それだけでこれから展開するであろうアレン喜劇とのギャップを感じさせて、心が浮き立ちます。

コロスですから、歌舞伎の竹本のように、合間合間で登場人物たちの気持ちを代弁します。その内容が途中から下世話に砕けるところも、おかしい限り。あの強面のエイブラハムがそうなのですから、そのギャップに笑ってしまいます。

しかも、その笑いにソルヴィノ演じるリンダが出てきたとたん、唖然と驚嘆が混じりだします。あれだけの美しさと上品さをもつソルヴィノに、とんでもなく猥褻なセリフを次々と吐かせるのですから、たまりません。

しかも、アレン作品でアレンが惚れる女性にありがちな、あっけらかんとした明るさもあって、その存在感が光るのです。アカデミー助演女優賞も当然です。

さらに、リンダを父親のように心配するレニーを演じるアレンが、立派。かつてのアレン作品でしばしば使われたスラップスティック超のギャグも登場し(養子斡旋事務所からリンダの情報を盗み出す場面)、じたばたドタバタのし具合がおかしく、気持ちよく笑えます。

それでも、リンダを思いつつもアマンダへの深い愛情を思い出して元の鞘に収まるあたり、アレン作品の常道であると知りつつも、ホロリとさせられます。脚本家・監督としての評価が高いアレンですが、個人的にはこの辺の細かい心の機微を描くアレンの役者としての技量はとても高いものがあることを痛感させられたのでした。

内容: A-

++++++++++

画質(1.78:1): A/A-

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080i信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映して います。1層25GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、6 Mbpsから38 Mbps。

撮影は、『ハンナとその姉妹』(1986)から『地球は女で回ってる』(1997)までのすべてのアレン監督作品11本を担当したカルロ・ディ・パルマ。

機材は、詳細は不明ながら、パナビジョン・パナフレックス35mmフィルム・カメラを使用。オリジナ ル・アスペクト比は、1.85:1。

グレインがかなり残されたフィルムルックなテクスチュア。軟調で甘めですが、細部はそれほどスポイルされている印象はありません。ややフラット気味に見えますが、目くじらをたてるほどではありません。

色調は、アレン映画らしく、暖色系。ただし、最近のアレン映画のBDからすると、オレンジ系はかなり薄く、ニュートラルになる場面もかなりあります。色数は多め。色乗りにもう少しパワーがあればと思いますが、白茶けてはいません。かなり鮮やかです。肌の質感も、かなりナチュラルです。

暗部情報も、十分。黒の沈みこみには限界がありますが、階調も滑らかで、コントラストもまずまずの高さなので、見づらさはそれほどありません。

大画面の近接視聴も、問題なしです。

音質(Linear PCM 2.0/Mono): B

Oppo BDP-93からパイオニアVSA-LX55にHDMI接続して、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネルによる再生。伝送レート は、不明。48kHz/24-bit。音量は、マイナス12デシベル。DSPは、THXサラウンドEXを選択。

モノラルとはいえ、もう少し音が広がることが多いものですが、本作に関してはほとんど左右に広がりません。聴いた瞬間、モノラルだとわかります。奥行きも浅く、立体音場の出来具合にはかなりの寂しさを覚えます。

デフォルトの音量レベルも、小さめ。マイナス12デシベルではかなり寂しく感じます。ノイズフロアは低く、音量を上げてもノイズが絡むことは少ないのですが、決してよい方向に働くわけでもありません。結局、いつもの音量で視聴しました。音の角がかなり丸まっていますが、メタリックになることがないのが救いです。

セリフの抜けは、一応問題なし。ただし、時に詰まり気味に聞こえるときがあります。それでも、サ行がきつくなることはなく、発音も十全ではありませんが、クリアです。

超低音成分は、もちろんまったく入っていません。

英語学習用教材度: C

日本語字幕つき。英語字幕・日本語吹替えは、残念ながら、つきません。

セリフは、大量。ただし、俗語・卑語も、F-wordを含め、大量に使われています(R指定)。テクストとして使うには、注意が必要です。英語字幕がないので、上級者向けのテクストです。

しかも、特典はまったくついておらず、評価は上がりません。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆原題は、Mighty Aphrodite。直訳すれば、「強力なアフロディーテ」。しかし、“mighty”には「すばらしい」という意味もありますから、邦題はほとんど直訳と言ってよいでしょう。

ヘレナ・ボナム=カーターにとって唯一のアレン映画出演です。しかし、いまひとつ、魅力が十分に出ていません。アレンは、元妻のミア・ファローを使いたかったらしいのですが。

☆名優ジャック・ウォーデンが、盲人のふりをする乞食役で登場します。笑えます。

☆アレンが着ているツイードの3つボタンのジャケットが、おしゃれ。ブルックス・ブラザーズでしょうか。ニューヨーカーという感じです。

☆1500万ドルの製作費で、海外での成績は不明ながら、アメリカで6700万ドルのスマッシュ・ヒット。見事な収益率です。

BDの特典は、何もありません。嗚呼。

++++++++++

映画ファン、必見。ただし、BDの仕様に関しては、不満だらけ。でも、この値段なら、仕方ないですか。アレン・ファンなら、必携です。
| 外国映画(ヤ行) | 11:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
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