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ロジャー・ムーア『 BOND ON BOND 007 アルティメイトブック』

BOND ON BOND
ロジャー・ムーア
スペースシャワーネットワーク

著者: ロジャー・ムーア
訳者: 篠儀直子
2012年12月1日 初版発行
224頁

ゴウ先生総合評価: A
1927年生まれで今年86歳になる3代目ジェームズ・ボンド、ロジャー・ムーアが書いた007シリーズの解説書。

遅ればせながら、読みました。すると、これが楽しいのなんの。あっという間に読みきってしまいました。ボンド・ファンの必読書であると同時に、007シリーズに関心を持っている人への最高の入門書だと断言できます。

原著は、シリーズ50周年にあわせて、アメリカで2012年10月4日に出版されています。

ハードカバー版

Bond On Bond: Reflections on 50 Years of James Bond Movies

Lyons Pr

Kindle版

Bond on Bond: The Ultimate Book on 50 Years of Bond Movies

Michael O'Mara Books Ltd

翻訳書は原著出版から2ヶ月経たないうちに出版されたことになり、50周年に間に合わそうという出版社の意図が十分にうかがえます。立派な態度です。

訳書は、完全限定「3007」部出版となっています。50周年ですから「5007」部出せばよいのにと思うのですが、税込3990円もする本ですから、出版不況のおりそんなに売れないという判断でしょう。事実、出版から半年経っても、まだ在庫はあるようですから。残念。

帯の表側には、次のコピーが躍ります。
『007 スカイフォール』を007倍楽しむために
3代目007(最多7作主演)が全シリーズを案内する
究極の007ヴィジュアルガイド。
帯の裏側です。
ショーン・コネリーからダニエル・クレイグまでの
全シリーズをユーモアあふれる語り口で紹介。

ボンドと悪役 大富豪ゴールドフィンガーから映画史に残る悪役ジョーズまで
ボンドとボンドガール ウルスラ・アンドレスからハル・ベリーまで豪華美女図鑑
ボンドと秘密道具 ワルサーPPKから超小型ロケット入り煙草まで
ボンドとボンドカー アストン・マーティンからロータス・エスプリまで
ボンド映画ロケ地 カオ・ピンガー島“ジェームス・ボンド島”からアギア・トリアダ修道院まで

そのほか未公開の舞台裏、プレミア上映時に訪れた女王陛下やダイアナ妃との写真、
公開時ポスター等、「世界が愛したスパイ」の貴重なコレクターズアイテム。
目次です。

  イントロダクション
  ボンド、始まりを語る
  ボンド、悪役を語る
  ボンド、ボンドガールを語る
  ボンド、秘密道具を語る
  ボンド、ボンドカーを語る
  ボンド、スタイルを語る
  ボンド、ロケ地を語る
  ボンド、ボンド役俳優たちを語る
  ボンド、撮影現場の裏側で
  ボンド、スクリーンの前で
  ボンド映画たち
  索引
  謝辞

本書の特長は3つあります。

第一に、他の類書ではあまりお目にかからない珍しい写真が、カラー・白黒を問わず、大量に掲載されている

見ているだけで、ワクワクしてきます。特に、秘密兵器(「秘密道具」よりこっちのほうがしっくりいくのですが)の写真を見ていると、自然と頬が緩み、童心に返れます。

第二に、ロジャー・ムーアの視点で語られている

上のコピーにあるように、ユーモア・センスにあふれたジョン・ブルであるムーアの特質を活かした率直で皮肉な発言の数々が、笑いを誘いページをめくる意欲を高めます。

第三に、翻訳が素晴らしい

篠儀さんの訳は、流麗そのもの。ムーアの口調を捕らえていて、007シリーズの声の吹替えをやった声優の広川太一郎さんの声が聞こえてきます。ゆえに、どうせなら語尾を「…ちゃったりなんかして」という風に訳してくれていたら、もっとよかった気もします。まあ、それだと品位が下がるので、痛し痒しでありましょうが。

2番目と3番目がドッキングして笑わせてくれるところを一部抜書きしてみましょう(太字は、貧乏英語塾長)。
[『サンダーボール作戦』(1965)で使われた小型水中呼吸器について]『サンダーボール作戦』だけでなく『ダイ・アナザー・デイ』にも登場。持続時間は、あなたが息を止めていられるあいだ。(p. 73)

 秘密道具のうち、もらっていまも持っているものはありますかという質問もよく聞かれる。悲しいことに答えはノーだ。その日の撮影が終わるやいなや、それらはセットから片付けられてしまう。eBayで年金暮らしができただろうに、残念だ。(p. 82)

携帯電話はよりスマートになった。『慰めの報酬』に登場する携帯電話には画像身元特定機能がついていて、顔の合成画像を編集できるのだが、定額制だろうか、従量課金制だろうかとわたしは考えてしまう。(p. 87)
こんな調子が全編にわたって続いているのだから、最高です。笑い続けられます。

さらに、気づいていなかった多くのことを教えてくれました。

まず、ムーアは、当英語塾INDECが力を込めているタバコと縁を切る離煙運動の先駆けだったんですね。
 ボンド映画でわたしは煙草を吸わなかったが、前任のショーンとジョージは吸っていたし、さらには後任のティモシー・ダルトンも吸っている。わたしは煙草は1971年にやめていた。(中略)でも告白せねばなるまいが、葉巻は1980年代まで吸っていた。(pp. 118f.)
偉いです。スモーカーのボンド・ファンの方、見習いましょう。

ボンドと言えば、酒です。

まずは、ボンドの象徴ウォッカ・マティーニ。ムーア作品では一度もあの名文句「マティーニ、ステアではなくシェイクで」を使ったことがないとか(p. 111)。気づきませんでした。

なお、ムーアは、ジン・ベースのマティーニが好きです。それもとびっきりドライな。作り方も紹介してありますので(p. 113)、試してみたくなります。

ボンドの好きなシャンパンは、ボランジェとドン・ペリニョンと決まっているのですが、ムーアはテタンジェが好きで、モエ・エ・シャンドンもOKと言います(ibid.)。やや庶民的といったところでしょうか。

なお、英語学習用にはいくつかのオプションがあります。

まず、Kindle版を使うと、かなり安上がりになります。738円ですむのです。しかも、テキスト読み上げ機能がついていますから、リスニングの訓練にもなります。

しかし、写真が小さくなるということと、Paperwhiteオーナーだと写真がすべて白黒になってしまいます。これは寂しいところです。ただし、カラー写真はPCで楽しむという手段はあります。

もちろん、ハードカバー版を買うのは、ありです。日本アマゾンで3050円となっていますから、翻訳書より安上がりです。

CD4枚組のオーディオ・ブックを買うと、ムーアの朗読が聴けるとか(Kindleの読み上げ機能のは、コンピューターの声のはずです)。これも聞いてみたいものです。日本アマゾンで、1991円です。

読んだら、ムーアがボンドを演じた作品7作を集中して見直してみたくなりました。


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ともあれ、最初から最後まで遊び心にあふれた愉快な一冊。ムーア・ファンならずとも必読です。強くオススメします!
| 推薦図書 | 10:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
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