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ルビー・スパークス(BD)

ルビー・スパークス [Blu-ray]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

原題:  Ruby Sparks (2012)
上映時間: 1:44:06
2012年12月15日 国内劇場初公開 
公式サイト: http://movies.foxjapan.com/rubysparks/

ゴウ先生総合評価: A-/B+
  画質(1.85:1): A+/A
  音質(DTS-HD Master 5.1): A/A-
  英語学習用教材度: A/A-
ポール・ダノ、ゾーイ・カザン主演によるファンタジー・ロマンス。共演は、アントニオ・バンデラス、アネット・ベニング、スティーヴ・クーガン、クリス・メッシーナ、エリオット・グールド。
   
監督は、『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)のジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス夫妻。脚本は、初挑戦となるゾーイ・カザン。カザンは、ダノとともに製作総指揮も兼務。

『リトル・ミス・サンシャイン』以来この夫婦の次回作を大いに期待していたのですが、こんな映画を作っていました。しかも、好きな俳優がぞろりと出ています。どうして気づかなかったのでしょう。大反省です。

東京では『リトル・ミス・サンシャイン』を上映した渋谷のシネクイントで(貧乏英語塾長も、2006年12月27日にここで見ています)上映されたようですが、まったく知りませんでした。最近行っていない劇場なので、ノーマークだったのです。イカンです。

反省したらば、即座に悔い改めるのが塾長流儀。4月24日に発売になったBlu-ray Discをすぐに取り寄せることにしました。

舞台は、現代のロサンゼルス。

カルヴィン・ウェア=フィールズ(ポール・ダノ)は、若い作家です。高校を中退して19歳のときに書いた処女作Heart Broken Old Times が大ヒットしたのですが、ここ10年2作目が書けません。書けない自分にうんざりして、気も滅入りがちです。

そんなある日、心理セラピーを受けているローゼンタール医師(エリオット・グールド)から、飼犬のスコッティーのことを好きだという人物のことを1ページにまとめて書いてくるようにという宿題を出されます。

その夜、カルヴィンはスコッティが好きだという若い女性の夢を見ます。起き上がると、その女性のことを小説に書きたくなり、「ルビー・スパークス」という名前をつけて、いままでスランプだったのがウソであったかのようにものすごい勢いで文章を書き綴ります。そして、ローゼンタールにルビーのことを語ります。

その頃、カルヴィンの兄のハリー(クリス・メッシーナ)が妻のスージー(トニ・トラックス)と遊びに来ます。すると、家中に女性用品が散乱していることを見つけます。女性を家に連れてきた記憶がないカルヴィンは驚きます。

しかし、奇跡が起こったのです。カルヴィンがタイプライターで書いたルビー・スパークス(ゾーイ・カザン)が、現実の人間となって現れたのでした……。

自分が小説で創り出した女性が現実のものになるというのですから、何とまあ虫のよいことと思って見続けていたら、人間の欲望の不可思議さを描くことに本作の意図があることが見えてきました。

ルビーはカルヴィンが創り出した存在です。ゆえに、ルビーの性格や行動はカルヴィンが自由に決められます。つまり、カルヴィンはルビーの神として、ルビーの運命を決定することができるのです。

しかし、そうなったらそうなったで、鬱陶しいとカルヴィンは考え始めます。ルビーの行動すべてに責任をもつ大変さをカルヴィンは痛感したからです。煎じ詰めれば、「人間が神になれるか」という問いにカルヴィンなりの答を出そうとするのが本作なのです。

この不可思議な幻想的恋物語も、ポール・ダノとゾーイ・カザンという引きこもり系をやらせたら天下一品のふたりが演じると、何やら真実味を帯びてくるから不思議です。

それには、このふたりを取り巻く人々とのアンサンブルの妙が寄与しています。カルヴィンの実母ガートルード(アネット・ベニング)とその恋人であるモート(アントニオ・バンデラス)、そしてカルヴィンを高く評価する作家ラングドン・チャープ(スティーヴ・クーガン)のヘンテコリンな自由奔放生活を見ると、カルヴィンがルビーを創りだせても不思議ではなくなります。

そのうえで、カルヴィンとルビーを優しく見つめるカメラ視線がとても暖かいのです。『リトル・ミス・サンシャイン』で末娘のオリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)がとんでもない格好でミス・コンに出て大恥をかくのに、家族(その中にはポール・ダノもいたわけですが)は必死でオリーヴを助けました。あの優しさと温もりが本作にはあるのです。

座りがやや悪いとすれば、あの魔法のオリンピア製タイプライターの秘密を多少は描いて欲しかったということ。どう考えても、カルヴィンの想像力がルビーを創造したというよりは、あのタイプライターで書いたからルビーは登場したと思えますから。

ともあれ、小粋な一品です。

内容: A-/B+

++++++++++

画質(1.85:1): A+/A

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080/24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映して います。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、3 Mbpsから42 Mbps。

撮 影は、『ブラック・スワン』(2010)で初めてアカデミー撮影賞にノミネートされたマシュー・リバティーク。

当ブログでレビューしているリバティーク撮影作品は、次の通りです。

  フォーン・ブース (2002)
  セレブの種 (2004)
  僕の大事なコレクション (2005)
  ファウンテン 永遠につづく愛 (2006)
  インサイド・マン (2006)
  ナンバー23 (2007)
  セントアンナの奇跡 (2008)
  アイアンマン (2008)
  アイアンマン2 (2010)
  ブラック・スワン (2010)
  カウボーイ&エイリアン (2011)

機材は、アリ・アレクサHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

アレクサによる撮影ですからグレインはないはずなのですが、あたかも35mmフィルム・カメラで撮影されたかのように、グレインが出ています。どういう技術なのでしょう。ともあれ、フィルムルックなテクスチュアが個人的に好ましく思えます。それでも、解像度は最高レベルです。細部までくっきりと見えます。

発色は、ニュートラル。色数は多く、華やか。プロジェクターの色温度をやや低くすると、とても艶やかな絵に変わります。肌の質感も、ナチュラル。ほんのりと赤く染まったポール・ダノの頬が、リアルです。

暗部情報も、豊潤。黒がよく沈み、階調も滑らかで、コントラストも高いので、見づらさはありません。

大画面の近接視聴も、問題なし。A+まで、もう一歩です。

音質(DTS-HD Master 5.1): A/A-

Oppo BDP-93からパイオニアVSA-LX55にHDMI接続して、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネルにより再生。伝送レート は、不明。音量は、マイナス12デシベル。DSPは、THXサラウンドEXを選択。

フロント重視の音響設計。左右前後に音は定位しますが、後方からの音は劇伴と一部の環境音だけです。それでも、過不足ない立体音場ができあがり、移動感はイマイチですが、満足できる包囲感を味わえます。

ノイズ感は、ほぼ皆無。劇伴のオーケストラの響きも豊か。不快なメタリックさもないし、虫の鳴き声などの細かい環境音もうまく再生されていて、聴き応えあります

セリフの抜けも、文句なし。サ行にきつさもなく、明晰です。

超低音成分は、控えめ。それでも、高音の伸びに寄与しているようです。

英語学習用教材度: A/A-

英語・日本語字幕ならびに日本語吹替つき。

セリフは大量。F-wordを含め俗語・卑語もかなり使われます(R指定)。ですが、注意さえすれば十分にテクストとして使えます。英語字幕も、ほぼ完璧にセリフをフォローしており、勉強になります。

ただし、特典に英語字幕がついていないので、これ以上の評価はできません。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆原題も、Ruby Sparks。“Ruby”も“Sparks”も、アメリカ人の名前としてよくあるものですが、ここは“Ruby sparks.”という英文だと受け取りたいところです。そうすると、「ルビー、動き出す」という意味になり、カルヴィンの願いがこもった名前だとわかります。

☆ルビー・スパークスを演じたゾーイ・カザンは、エリア・カザンの孫。どこかで見たことがあると思ったら、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008)でレオナルド・ディカプリオの愛人役を勤めた女優ではないですか。私生活でもポール・ダノの恋人だとか。さらなる活躍を期待します。

☆製作費は、不明。アメリカで254万ドル、海外で659万ド ル、計913万ドルの売り上げ。黒字は無理そうです。

BDの特典は、次の映像特典です。

   .好函璽蝓爾砲弔い董4:07)
  ◆.ャストについて(3:39)
   現実のカップルたち(2:56)
  ぁ,垢戮討六廚い里泙泙法3:47)
  ァ.蹈汽鵐璽襯 : 別の顔(3:12)
  Α.リジナル劇場予告編(2:12)

映像: 
   銑ァ.咼好拭Ε汽ぅ此1.78:1)のHD画質(AVC/1080p・24p)
  Α.咼好拭Ε汽ぅ此1.85:1)のHD画質(AVC/1080p・24p)

音声: 
   銑ァ.疋襯咫璽妊献織襦2.0 48k
  Α.疋襯咫璽妊献織襦5.1 48k

残念なことに、英語字幕はつきません。

++++++++++

好きなタイプの作品。『リトル・ミス・サンシャイン』には及ばない完成度ですが、十分に楽しめます。映画ファンなら、一見の価値あり。オススメします!
 
| 外国映画(ラ行) | 11:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
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