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アベンジャーズ (3D字幕)


原題: The Avengers  (2012)
上映時間: 144分
2012年8月14日 国内劇場初公開
公式サイト: http://www.marvel-japan.com/movies/avengers/

ユナイテッド・シネマ豊洲 スクリーン8 E-13
2012年8月29日(水)16時15分の回

ゴウ先生総合評価:  A
  画質(1.85:1/3Dデジタル): A+
  音質(DOLBY Surround 7.1): A+
  英語学習用教材度: C
ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、ジェレミー・レナー、スカーレット・ヨハンソン、サミュエル・L・ジャクソン、トム・ヒドルストン出演によるSFアクション。

監督は、『トイ・ストーリー』(1995)、『エイリアン4』(1997)の脚本を書き、その後TVドラマの監督として活躍してきたジョス・ウェドン。

『ダークナイト』(2008)を抜いて、全米ならびに世界の興行収益史上3位になった大ヒット作。映画ファンなら、どんな内容であれ、一度は見ておかねばなりません。中学2年の息子が連れて行ってほしいというので、息子の都合に合わせて昨日見てきました。

劇場選びは、難航しました。IMDbで調べてみると、本作はドルビー・サラウンド7.1仕様。ところが、この音声フォーマットで上映していると謳っているところが、東京でもなかなかありません。最近頻繁に利用している109シネマズ木場もTOHOシネマズの各館も明記なし。

念のためと入ったのが、まったく期待していなかったユナイテッド・シネマ(UC)豊洲のサイト。すると、そこにはドルビー・サラウンド7.1採用とはっきりと書いてあるではないですか。というわけで、久々に豊洲に向かうことにしました。

UC豊洲で3D映画を見るのは、これが初めて。ですが、3Dメガネ持参だと100円引きとなっていますから、UCとしまえんと同じReal D 3Dシステムを採用していると予測して、持参しました。すると、うれしいことに、としまえんと同じフォーマット。その結果、3DでもUC豊洲は1900円。TOHOシネマズや109シネマズの通常料金よりも安くつきました。しかも、TOHOシネマズ渋谷や109シネマズ木場よりもかなり空いています。インターネットで予約し、急いで東西線に飛び乗ったのでした。

しかし、UC豊洲は遠い。飯田橋で400メートル以上歩いて有楽町線に乗り換えて、9駅目でやっと到着したうえに、豊洲駅のフォームからUC豊洲までは1km以上移動せねばなりません。開始時刻が迫っていたので、豊洲駅からは駆け足。それでも何とか間に合って、汗びっしょりの身体をタオルで拭きながら、バッグから持参した3D専用メガネを取り出したのでした。やれやれ。

こうして始まった本編、これが実に面白い。3D映像もドルビー・サラウンド7.1音声も洗練されているし、物語もメリハリがあり、単なるアクション・オンリーの映画ではありません。見所十分。大いに満足しました。

ストーリーのベースは、『マイティ・ソー』(2011)。舞台は、現代のアメリカです。

ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)を長官とする国際平和維持組織シールド(SHIELD:Strategic Homeland Intervention, Enforcement, and Logistics Division)は、地球外生物からの侵略に備えて、エリック・セルヴィグ博士(ステラン・スカルスガルド)の指揮の下、四次元キューブを研究していました。

ところが、ソー(クリス・ヘムズワース)の義弟であり、ソーから追放された邪悪な神ロキ(トム・ヒドルストン)にそのことを知られ、地球を支配するために四次元キューブを奪い取られてしまいます。悪いことに、専門家のセルヴィグ博士とスーパー兵士であるホークアイことクリント・バートン(ジェレミー・レナー)も洗脳されて連れ去られてしまいます。

事態を重く見たフューリー長官は、右腕のエージェント・フィル・コールソン(クラーク・グレッグ)を通じて、スーパー・パワーを持つヒーローを次々と集めます。

まず、敏腕スパイであるブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)が呼ばれ、ガンマ線を出す四次元キューブの居所を探すためにガンマ線の専門家であるハルクことブルース・バナー博士(マーク・ラファロ)を連れてきます。

さらに、フューリー長官直々にキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャーズ(クリス・エヴァンス)に協力を要請します。それとともに、アイアンマンであるトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)も参加し、こうして“アベンジャーズ計画(The Avengers Initiative)”が始まったのでした。

しかし、ロキの攻撃は執拗なうえ、個性の強いスーパーヒーローたちのチームワークはとてもよいとは言えません。チーム・アベンジャーズは危機に陥り、ニューヨーク・シティはロキの手下たちに襲われ崩壊しそうになるのでした……。

面白いのも、そもあらん。ドリームチーム“アベンジャーズ”は、やっぱり「七人の侍」だったのです。列挙するとこうなります。

  ニック・フューリー
  アイアンマン
  キャプテン・アメリカ
  ハルク
  ソー
  ブラック・ウィドウ
  ホークアイ

これだけ個性が強い連中が簡単にまとまるはずもなく(どうやらフューリーには、勘兵衛の人徳がありません)、ケンカするたびに見物はハラハラドキドキさせられます。

ところが、エージエント・フィル・コールソンがロキに殺されると、アベンジャーズも変わります。『七人の侍』(1954)でも平八(千秋実)が殺されると結束が強くなったように、アベンジャーズの結束も固くなるのです。味方が犠牲になると、真珠湾攻撃しかり、9/11しかり、アメリカはまとまるもの(アメリカ人ではないソーが入っていますが)。口惜しいけれど、その姿を見ると、感動させられて目がウルウルしてしまいました。

というわけで、実に正統的なアメリカ流勧善懲悪映画なのですが、忘れてならないのはユーモアのセンス。いつもはトニー・スタークのブラック・ジョークぐらいしか笑う部分がないのですが、今回はハルクの存在が際立っています。

アイアンマンをボコボコにするだけでなく、神様のソーとも対等に渡り合い、ロキに至ってはほとんど半死半生になるほど痛めつけてしまうのです。見ていて、「すごいすごい」と大笑いしてしまいました。このハルクがアメリカ軍の実験によって作られたモンスターだと思うと、さすがディズニー、しっかりアメリカを売り込んでいます。

そのうえ、ブラック・ウィドウもホークアイも、特別なスーパー・パワーを持っていない生身の人間のはずなのに、半端でない強さ。これまた、ビバ・アメリカ!という感じです。

最後の最後、エンディング終了後に流れるおまけシーンも傑作。疲れ果てたアベンジャーズたちが、無言のままどんよりと場末のダイナーでハンバーグやフライドポテトを食べているのです。

ムチャクチャ面白いけれどアメリカ礼賛の映画であるのが腹正しいと思ってA-評価にとどめておこうと思っていたのですが、このシーンを見たら、前言撤回。「アメリカだって大変なんだから、同情してよ」というストレートな懇願(?)に拍手。A評価としたのでありました。

++++++++++

画質(1.85:1/3Dデジタル): A+

撮影は、『つぐない』(2007)でアカデミー撮影賞にノミネートされたシーマス・マッガーヴェイ。その他、『めぐりあう時間たち』(2002)、『ワールド・トレード・センター』(2006)、『シャーロットのおくりもの』(2006)、『路上のソリスト』(2009)、『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(2009)、『少年は残酷な弓を射る』(2011)を担当。

機材は、アリ・アレクサHDカメラ、アリフレックス435 35mmフィルム・カメラ、キャノンEOS 5D Mark II、キャノンEOS 7D一眼レフ・デジタル・カメラを使用。マスター・フォーマットは、DI (2K)。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

3D映画は奥行きが深くなることで映画の質を高める、という最近流行りの大人の考え方に敢然と挑戦した作品です。3D映画は飛び出してこそナンボと考える小生としては、欣喜雀躍。うれしくなるほど、バンバン飛び出してきます。子供だましと言われようが、飛び出してくるほうが驚きは絶対に大きいはず。映画の楽しさをよく知った絵作りだと言えます。

とはいえ、奥行きは深く、ものすごい立体感。それでいて、速いアクションのときにも不快さ(いわゆる3D酔い)を味わうこともなく、無邪気に楽しめます。

解像度は、最高レベル。輪郭が強調されることもなく、すっきりとしていて、細部に甘さはありません。

発色は、ニュートラル。3D専用メガネをかけても、色数の多さは歴然。肌の質感もかなりナチュラルです。

暗部情報は豊富ではありますが、時に見えづらくなる場面があるのが残念なところです。

ビスタ・サイズということもあって、左右前後に他の客がいない前から4列目の中央やや上手よりの席を選んだのですが、大正解。ほんの少し見上げますが、台形になることもなく、スクリーンも楽にすべて視野に入ります。これから、このスクリーンではこの列を狙っていくことにします。

音質(DOLBY Surround 7.1): A+
  
ドルビー・サラウンド7.1採用で選んだUC豊洲でしたが、最初に驚かされたのは超低音成分の膨大さでした。劇場全体が揺れているのではないかと錯覚するほど腹に堪えるLFEなのです。UC豊洲の超低音成分がこれほど効いているというのはあまり記憶にありません。きっと映画自体に入っているのでしょう。

この超低音成分の音圧を家庭劇場にそのまま持ち込んだら、絶対にブーミーになりそう。とはいえ、本作のような映画にはこのLFEの音圧は重要。最後まで迫力が緩むことはありませんでした。

問題の7.1チャンネル効果ですが、これは移動感に歴然と効果が現れています。飛行物体その他が、画面に向かって飛び出したり、画面の奥に引っ込んでいったりする際に、その直線性が強調され、通常の5.1チャンネルよりもはるかに効果的です。ディズニーがもつ7.1チャンネルのノウハウが完全に生きています。

音の鮮度も、極上。ノイズ感は一切なく、澄み切った音が、サラウンド効果を高めます。ただし、サラウンドは拡散型というよりは、密集型。密度の濃い立体音場がすっくと立ち上がります。

セリフの抜けも、まったく問題なし。周波数帯域は広いし、サ行がきつくもならない。とても聴き取りやすいものです。

英語学習用教材度: C

字幕翻訳は、松崎広幸。

セ リフ量は、平均。俗語・卑語は、皆無(PG-13指定)。安心してテクストとして使えます。字幕は、かなりストレート。くせも少なく、イライラさせられることはありません。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆原題は、The Avengers。直訳すれば、「復讐者たち」。ただし、“the”がついていますから、ひとつの集団としてみなされていますので、それを活かして訳すと「チーム・復讐者」とか「復讐者軍団」とでもなります。

グウィネス・パルトローが、『アイアンマン』シリーズどおりに、ペッパー・ポッツ役で登場するのですが、今回は何とも可愛らしい印象。来年公開の『アイアンマン3』がいまから楽しみです。

☆ニック・フューリーの秘書役エージェント・マリア・ヒルを演じたコビー・スマルダーズは、なかなかチャーミング。これから露出が高くなるはず。期待します。   

☆2億2000万ドルの製作費で、今日までのところアメリカで6億1780万ドル、海外で8億7400万ドル、計14億9180万ドルのハイパーメガヒット。全米、世界ともに『アバター』(2009)、『タイタニック』(1997)に続く、史上3位の売り上げ。どこまで伸びるのでしょうか。

Blu-ray Discは、アメリカでは9月25日に発売されます。



仕様は、次の通りです。

  容量: 2層50GB
  映像: 1080p/1.78:1/MPEG-4 AVC
  音声: DTS-HD Master 7.1(英語)
  字幕: 英語

特典は、次の内容です。

    Disney's Second Screen feature
    Commentary by Joss Whedon
    Behind-the-scenes featurettes:
        Assembling the Ultimate Team
        A Visual Journey
    Marvel One Shot: Item 47 short film
    Deleted/extended scenes:
        Alternate opening: "Maria Hill Interrogation"
        "Loki and Barton Strategize" (Extended)
        "Steve Rogers: Man Out of Time"
        "Nick Fury and World Security Council"
        Extended viaduct fight (w/raw footage)
        "Fury and Hill Discuss the World Security Council"
        "Banner and Security Guard" (Extended)
        Alternate ending: "Maria Hill Interrogation"
    Gag reel
    Soundgarden's "Live to Rise" music video

今日現在、Amazon.comで29.96ドル(定価49.99ドル)で売られています。欲しくなりました。

++++++++++

実に楽しい娯楽映画。3D版を絵と音のよい劇場で見れば、絶対にワクワクするはずです。UC豊洲は有力候補。強くオススメします!
 
| 外国映画(ア行) | 14:56 | comments(0) | trackbacks(1) |
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