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原題: Whip It (2009)
上映時間: 112分
2010年5月22日 国内劇場初公開
公式サイト: http://roller-girls.gaga.ne.jp/

早稲田松竹 C-5
2010年10月25日(月)20時15分の回
  併映: 17歳の肖像(レビューは、こちら!

ゴウ先生総合評価: A
  画質(2.39:1): A+
  音質(SRD): A-
  英語学習用教材度: C+
『JUNO/ジュノ』(2007:レビューは、こちら!)のエレン・ペイジ主演による青春ドラマ。共演は、マーシャ・ゲイ・ハーデン、クリステン・ウィグ、ドリュー・バリモア、ジュリエット・ルイス、ジミー・ファロンといった錚々たる顔ぶれ。監督は、本作が監督デビューとなるドリュー・バリモア。

一般公開時から見たいと思っていた作品なのに、ロードショー公開時に都合がつかず、見ずじまい。日本ではDVDしか発売予定はないし、しかもリリースされるのは12月の話。これはかなわんと思っていたところに、早稲田松竹での上映。午前中に『17歳の肖像』を見て、夜にまた戻ってきました(早稲田松竹では、こういう“外出”を許してくれるのです)。

結論を急げば、ことし一番かもしれない感動作!途中から鳥肌を立てて、後半20分は涙ウルウル状態。カタルシス満点の本作、大きな花マルをあげたくなりました。

テキサスの州都オースチンにほど近いボディーンという田舎町に住む17歳の女子高生ブリス・キャヴェンダー(エレン・ペイジ)は、父アール(ダニエル・スターン)、母ブルック(マーシャ・ゲイ・ハーデン)、妹シャニア(ユーレイラ・シール)との4人暮らし。

母の夢は、娘が美人コンテストで優勝すること。ですが、そんな母の思いに娘のブリスはついていけません。そんなときに出会ったのが、ローラーゲーム。親友のパシュ(アリア・ショウカット)と一緒に見たら、たちまち虜に。

21歳以上でないと入団できないというのに、22歳だと年齢をサバ読んでトライアウトに挑戦。ルールも知らない状態だったのに、そのスピードのおかげで、合格。両親に内緒でローラーゲームのリーグ戦に参加することになるのでした……。

『17歳の肖像』が父親が抱く名門大学進学と大人の男性との結婚との間で揺れる1961年の17歳の物語であるのに対し、50年後の本作は母親の夢と自分の夢の間で揺れる17歳の物語。時代はかくも変わったのかと痛感させられます。しかも、本作の17歳がのめりこむのは、ワイルドでバイオレントなスポーツ。面白い対比です。

それでも変わらないのは、将来に関して抱く17歳の少女の悩み。その悩みを解消するために、必死にローラーゲームに打ち込むブリスの姿は、涙腺を緩ませずにはいられません。

決して見栄えのしない娘にミスコンで勝てと命じる母親の執念も怖いけれども、そこから逃れたいのに、母親の気持ちを傷つけたくないという娘の気持ちもいじらしい。とてつもなくほのぼのとした家族愛がさりげなく展開するだけで、この話に目をつけたドリュー・バリモアの眼力を評価します。

さらに、いつまでも夢を見ていたい大人の女性たちの葛藤をブリンの悩みと並行して描いたのも見事。特に、シングルマザーでがんばるクリステン・ウィグ演じるマギー・メイヘムと31歳でローラーゲームと出会ってやっと“スター”として扱ってもらえるようになったジュリエット・ルイス演じるアイアン・メイビンの存在は、格別。

いつまでも夢を見続けることの重要さを描く、青春ドラマの秀作。話を重苦しくさせないコミック・リリーフとして登場する、ローラーゲーム・リーグを運営する“ホット・タブ”・ジョニー・ロケットを演じるジミー・ファロンや娘の活躍を心底喜ぶ父を演じるダニエル・スターン、そしてブリンのチームのコーチであるアンドリュー・ウィルソンが秀逸。

何年かに一度現れる、「忘れていた青春の熱き血潮をたぎらせる」とかいう言葉を恥ずかしくもなく使いたくなる作品。前は、『スウィングガールズ』(2004:レビューは、こちら!)だったか、『パッチギ!』(2005:レビューは、こちら!)だったか。名残惜しく、早稲田松竹を後にしたのでした。

++++++++++

画質(2.39:1): A+  

撮影は、『天才マックスの世界』(1998:レビューは、こちら!)、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001:レビューは、こちら!)、『ライフ・アクアティック』(2005:レビューは、こちら!)、『イカとクジラ』(2005:レビューは、こちら!)、『イエスマン “YES”は人生のパスワード』(2008:レビューは、こちら!)のロバート・イェーマン。機材は、パナビジョンの35mmフィルム・カメラを使用。

フィルム上映と分かっていても、その透明感の高さに「デジタル上映?」と疑問をもったほどの美しさ。細部まで赤裸々に映し出すカメラの透徹さがスクリーンに見事に再現され、シャープでクリア。

発色は、ニュートラル。色数も多く、濃厚で鮮やかな絵。それでいてコッテリとしすぎないさじ加減。暗部情報も多く、黒もぐっと沈み込みます。これだけの画質には、そうそう出会えません。うっとりとしながら、眺めていました。

音質(SRD): A-  

絵と比べると、音ははっきり落ちます。ドルビーデジタル(SRD)ということですが、後方の音は少なめ。フロント重視の音響設計。さらに、「ブーン」というノイズがからまり、耳ざわり。

セリフの抜けは問題ありませんが、早稲田松竹の特徴であるサ行のきつさが強調されているのが、残念。超低音成分は、そこそこ。もう少し腹にこたえる超低音が響いても、本作ではよかったのではないかと思います。

英語学習用教材度: C+

字幕翻訳は、藤澤睦美。翻訳はかなりオーソドックス。セリフ量は、多め。俗語・卑語は、かなりのもの。発音は聞き取りやすいものですが、この英語を字幕だけを頼りに再現できるとすれば、相当な英語力。TOEIC900点程度では歯が立ちますまい。劇場では字幕を信頼して、しっかりと中身を楽しみましょう。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆原題は、Whip It。“whip”というのは、本来「…をムチで打つ」という意味なのですが、そこからローラーゲームの最中に他の選手が見方の選手を引っ張って先に飛び出させるという技を指しています。本作では、ポイントゲッターのジャマー役のブリンが何度もそうやって飛ばされていました。ゆえに、訳すとすれば、「叩きのめせ」、「やっつけろ」という意味から「ビュンと飛んでけ」までいろいろと考えられるところです。カタカナ邦題は、映画の雰囲気を捉えているという意味では、許せる範囲です。

☆大好きなマーシャ・ゲイ・ハーデンですが、本作では怖いコワイ。特に、あの眉毛。ぐいっと吊りあがった眉毛は、まるで魔女。次に『奥様は魔女』を作るときは、ゲイ・ハーデンがサマンサの母親役で決定だと思ったほど。でも、最後娘のスピーチ原稿を読むときのゲイ・ハーデンの涙にはぐっと来ました。さすがです。

☆敵役としてジュリエット・ルイスが登場するのには、びっくり。久しぶりでしたが、重厚な存在感は昔のまま。エレン・ペイジ相手に、「17歳では早すぎる。36歳の私から夢を奪うな」と凄むシーンがありますが、実際に撮影当時ルイスは36歳。でも、17歳のときから世界を唸らせたのは、ルイスそのひとなのでありました。

☆全身にタトゥーを入れて登場するクリステン・ウィグ。このひとが脇を固める映画は、絶対に面白いと言いたくなります。ちなみに、見たことのある出演作品を列挙しておきます。

  ウォーク・ハード ロックへの階段 (2007)<未>
  無ケーカクの命中男/ノックトアップ (2007)
  幸せのセラピー (2007:レビューは、こちら!)
  俺たちダンクシューター (2008:レビューは、こちら!) 
  オー!マイ・ゴースト (2008:レビューは、こちら!)

未見の国内劇場未公開作品『アドベンチャーランドへようこそ』(2009)をゲオにでも借りに行くといたしましょう。

☆『2番目のキス』(2005:レビューは、こちら!)でドリュー・バリモアと共演したジミー・ファロン。ローラーゲームの場内アナウンス兼解説を行う役なのですが、これがおかしい。見もの聞きものです。何の関係もありませんが、これは日本人だと椎名桔平だなと思いながら見ていました。なお、ナニの長さが3.5インチ(9cm)と馬鹿にされているのも、大笑いです。

☆『キル・ビル』シリーズ(2004:レビューは、こちら!)でユマ・サーマンのスタントウーマンとして有名になったゾーイ・ベルが本作でも身体を張ってがんばります。何か好きなんですよね、彼女の顔立ちが。

☆ブリンの親友のパッシュ。ダイナーでウェイトレスをしているおバカさんのように見えるのですが、実は秀才。コロンビア大学とジョンズ・ホプキンス大学に合格して、コロンビアに行くという話。アメリカならありえます。

☆途中、ドリー・パートンが唄う『ジョリーン』が流れてきて(これを町の名前「ボディーン」とかけてブリンたちが唄います)、懐かしくなりました。テキサスにパートンは欠かせません。

☆とはいえ、実際に撮影で使われたのはミシガン州デトロイト周辺。そのほうが低コストですむというわけなのでしょう。

☆気に入ったギャグがひとつ。酒を飲んで気分が悪くなったパッシュですが、ムカムカするのに吐くことができず苦しんでいます。そこでブリンがパッシュにかけるのが、「両親のセックスを想像しな。ダディのボールがぶらぶらしているんだよ」という言葉。そうするとパッシュはどっと吐き出すのです。まあ、そんなものかもしれません。

☆「ローラーゲーム」と日本では言いますが、本当は“Roller Derby”が正解です。

☆ブリンのステージ・ネーム(?)が面白い。“Babe Ruthless”(非常な赤ちゃん)。もちろん、球聖ベーブ・ルースから取っていると思われます。

☆1500万ドルの製作費で、アメリカで1304万ドル、海外で359万ドル、計1663万ドルの売り上げ。何とか黒字。ほっとしました。

☆日本ではDVDだけが12月15日に発売予定です。 次のような映像特典が収録予定です。

  インタビュー集(ドリュー・バリモア/エレン・ペイジ)
  ローラー・ブートキャンプ
  未公開シーン集(オープニングの別バージョン含む)

☆アメリカでは、Blu-ray Discが今年の1月26日に発売されています。



仕様は、以下の通り。

  2層50GB
  映像: MPEG-4 AVC/1080p/2.40:1
  音声: 英語 DTS-HD Master Audio 5.1
  字幕: 英語・西語
  デジタル・コピー・ディスク付き

特典は、次のような内容。

  Forced Trailers: Theatrical Trailer, The Fantastic Mr. Fox, Amelia, Glee, Fame, AFI Trailer
  17 Deleted Scenes and 1 Alternate Opening
  Soundtrack Spot
  Fox Movie Channel Presents Writers Draft: Shauna Cross of Whip It
  Commentary
  Sneak Peek

いま売値が24ドル近くしますが、これが10ドル前後になったら、買います。

++++++++++

笑えて泣ける熱い青春ドラマを見たい方には、イチオシの映画。なのに、早稲田松竹(公式サイト:http://www.wasedashochiku.co.jp/)は、ガラガラ。今週金曜までやっています。

強くオススメします!
| 外国映画(ラ行) | 11:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
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